Tai and Associates
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Concept

三代に亘り家庭医療を提供してこられた医院の建て替え計画です。これからの時代に即した医療空間と住まいを内包するこの建築は,地域,医院,住まい,各々の距離感の設えが鍵となりました。帯状に外周を回る白い壁面、乳白のガラス壁面が軽快に連なり合い,プライバシーを確保しつつ、その様々な隙間から外部との関係性を生み出しています。その豊かな空間が、「地域のランドマークとして」佇んでいます。なだらかに傾斜する地形はスキップ状のフロア構成を自ずと生み出しました。医院のフロアに対し、住まいのフロアは半階ごとにステップし、緩やかに繋がる断面構成は家族のコミュニケーションを触発することを期待しています。

Comment

時間的空間的・感染非感染分離 「健診や予防接種を受けに来ているだけなのに待合室で病気をうつされたくない」という意見は前々から多く、健常人と病人が一緒の待合室に居合わせないように工夫する必要があります。一般診療が終わるころに予防接種が開始できれば「時間的」に分離でき、また、待合室が2つ存在すれば「空間的」に分離できるわけです。新診療所では、比較的広い待合室空間と、処置室兼感染者用控え室(またはその逆もあり。つまり非感染者用控え室)というような多目的室を用意することと致しました。感染症患者の数によって臨機応変にどちらかの待合室をご案内致します。例えば、冬季に流行するインフルエンザはまさにこれに合致するもので、インフルエンザ罹患者が急増するため、通常は非感染者向けの広い待合室が感染症患者用となり、高血圧症、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病患者さんには非感染者用控え室を提供することとなります。(堀医院/ホームページより)

 


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Data

計画敷地
東京都世田谷区
用途 Purpose
一般内科小児科、内分泌科+住宅
家族構成 Inhabitant
夫婦2人+子供2人
階数構造 Composition
B1階,地上2階,RC構造
敷地面積 Lot Area
251.91m2 (76.21坪) (2711.53sqf)
建築面積 Bldg. Area
150.99m2 (45.67坪) (1625.24sqf)
延床面積 Total Floor Area
354.30m2 (107.18坪) (3813.65sqf)
工期工程 Construction Schedule
設計8ヶ月/工事10ヶ月
意匠設計 Architectural Design
田井勝馬/前田恭顕・松山大樹
構造設計 Structural Design
野村 基
照明設計 Lighting Design
岡本 賢/Ripple Design
施工会社 Constructor
醍醐建設
Photo Photographer
Seiichi Ohsawa Seiichi Ohsawa

Other Works

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